■ ありんこデバッグ報告書 ■

作成  :00/06/05
最終更新:02/10/07

<概要>

●状況

茶色い小さなアリが家中に出没。

●場所

賃貸アパート(鉄筋コンクリート造/96年完成)の3階(最上階)の部屋にて。

●期間

98年から、初夏〜秋にかけて(暖かければ、冬の間も)。


<状況詳細>

●レベル1

発見時は1匹。
場所は居間の絨毯の上やテーブルの上。まれに、座っている人間の足の上。

●レベル2.1

ほうきで床を掃くと、ちりとりの中にアリが数匹入っているようになる。
粘着カーペットクリーナーを転がすと、アリが付着するようになる。
玄関・ベランダ・窓際でのアリの出入りは確認できず。

●レベル2.2

台所の流し台と壁の継ぎ目あたりで、アリの出入りを確認。
行列はできておらず、数匹単位で現れる。
該当個所一帯をアルミテープで塞いだが、他からの出入を確認(壁と換気扇フードの隙間、壁と作りつけの棚・収納庫の隙間などから)するだけの結果に終わる。
ちなみに台所は、建物間取り図で見たときアパートの中央に位置し、付近に窓は無い。

●レベル3

アリ出没場所は、トイレ・浴室・廊下を含む全部屋へと拡大。
ふと目をやると、さっきまでいなかった蟻が、そこに出現している状態。
見つけ次第、除去および付近の「隙間」に殺虫剤注入・散布を行うが、いたちごっこのような状況。

ふすま・ドアを設置するための木枠と床・壁の隙間…のように、部屋を構成する部品間の隙間からの侵入を、多く確認。壁の亀裂から出てきたことも。
(壁の内部に巣くっているとしか思えない)

なお、夏の間は、玄関の外およびベランダでもアリを確認。
ただし屋内のアリと同一種類かどうかは未確認。
また、1階の部屋の住人が玄関とベランダに「アリ用コンバット」「アリの巣コロリ」を設置しているのも目撃。
(近所付き合いがないので見ただけ)

●補足

通常の個体に紛れて、それより2倍以上大きな個体を、短期間で少なくとも5匹以上は発見している。
(もちろん屋内で)
単独では見ない。多めの通常の個体と一緒。移動中の女王アリ?


<使用ツール>

●セロハンテープ

少数のアリを捕獲・除去する際に使用。

●箒とちりとり、粘着カーペットクリーナー

少し掃いて(または転がして)はゴミをチェックすることで、アリ出現ポイントの絞り込みを行った。

●アリの巣コロリ(アース製薬)、アリ用コンバット(KINCHO)

置き餌タイプの殺虫剤。『誘因効果有、巣に持ち帰って巣ごと全滅』とあるが、そもそもアリが餌と認識してくれなかったため、不発。

アリの巣コロリについては、少々砕いてみたり、粉末状にしたり、オプションで砂糖や虫の死骸を加えてみたりと、「夏休みの研究」さながらの実験を行ったが、全て無視された。
(オプションだけはもっていかれたが…)
ただし、アパート屋外の土中に巣くっている別種のアリにはよく効いた。

●アリフマキラー(フマキラー)

噴射タイプの殺虫剤。チューブ状のノズル付きで隙間への噴射に便利。
『天然成分で殺虫と忌避』とあるが、忌避効果はさほど長続きしなかったような。

●アリキンチョール(KINCHO)

噴射タイプの殺虫剤。普通の広域噴射用と、針金状のノズル付きの2種類のキャップ付き。ノズル付きキャップは、小さな隙間への噴射に便利だがノズルだけが外れて使いものにならなくなることもあるので注意。

●チョーク

某番組で「家の周りの壁や地面にチョークで結界を張ると、蟻が進入できない」という裏技を紹介していた。実施したが、効果なし。
よそからみると、インチキ宗教信者の家のように見えたかも。

●アリメツ(横浜植木株式会社)

置き餌タイプの殺虫剤。液状。使用を検討したが、結局未購入。
すぐに大量のアリが群がってくるらしいが、『一晩でアリ絶滅』『最初は効いたようだが…』と結果が分かれるようだ。


<考察>

●アリの正体は「イエヒメアリ」と推測される

和名:イエヒメアリ
分類:アリ科/フタフシアリ亜科/ヒメアリ属
体長:2〜2.5mm(働きアリ)
体色:黄〜赤褐色の単色
画像:次項「参考リンク」先参照

もともとはアフリカ原産。現在では世界的に分布し、家屋害虫として有名。
暖かい場所を好み、寒さを嫌う。
家の中(壁・柱・畳・床の隙間、壁の断熱材の中、家具の中…)の至る処に生息する。南西諸島では野外の草地などにも見られる。
雑食性。特に動物性タンパク質を好む。
人を刺す(実際は、刺激性の毒物を皮膚に乗せる)こともある。
一つの集団の中で女王アリが多数いるため繁殖力が強く、巣もあちこちに分散されているため、根絶することは困難。


<参考リンク>

日本産アリ類画像データベース
イエヒメアリの駆除方法と生態(中川産業・害虫駆除法大辞典)


<最終報告>

2000年、暖かい冬のある日。
多数の蟻が台所の壁を、右から左へ移動しているのを発見しました。
もとを辿って(といっても列になっているわけではなく、小集団はあるけれどバラバラ。あとは経験と勘です。)怪しいポイントを発見。

写真1
写真1の拡大

この穴に「アリキンチョール」の針金状のノズルを突っ込むと、奥まですっぽり入りました。
他の隙間から殺虫剤が漏れないよう、要所要所に新聞紙をあてた後、ここに殺虫剤を大量噴射。
数時間後、付近の床には大量の蟻の死骸が。
それから更に数時間後に見てみると、また多数の死骸が散らばっていました。

…もしかして、コロニー直撃?

その後、何度か蟻を捕獲することはありましたが、翌2001年の本番時になっても、数匹の蟻を確認しただけに終わりました。

そして2002年秋。
ついにヤツらが現れることはありませんでした。勝った!!